30代の消費が伸びないのはなぜか?
5日のWBS(テレ朝)で気になるニュースがありました。
経済諮問会議の民間議員である竹森俊平氏とのインタビューの中で「30代の消費性向が伸びないこと」が話題にあがりました。
私も30代なので本当にそうなのか?と思い、少し調べてみました。
平成29年版消費者白書より
消費者性向とは、どれだけ消費をするかの指標で、以下の式で求められます。
消費者性向=消費/所得×100
少し古いデータしか見つからなかったのですが、確かに30〜34歳が過去30年で一番消費者成功が下がっています(約14%減)
このデータでは、35〜59歳のデータがないので、30代が他の年代と比べて下がっているかはわかりません。
ただ、60歳以上の消費性向が上がっている、もしくは横ばいなのに対して、若者の消費者性向が下がっているという傾向はわかりますね。
竹森氏によると30代の消費性向が伸びない理由は、
自分の上司を見て、給与があまり伸びないことを知っているから
※実際の表現は上記と違いましたが、意味としては上記のような意味でした。
皆さんはどう思われますか?
私の会社は一応、東証一部上場企業なので給料はそこそこですが、金融とかの業界と比較すると昇級は緩やかです。
なので、給与があまり伸びないというのは私の場合、当てはまります。
ただ、私自身は元々そのような給与体系であることはわかっていたので、入社してから特にがっかりしたとかはないですし、それによって節約しようと思ったりはないです。
ちなみに、私の会社は比較的堅実な人が多いです。
社内結婚をする人もそれなりにいるのですが、社内結婚した夫婦でもかなり財布の紐は固いです。
我が家は妻が専業主婦なので、社内結婚した夫婦の収入は私の1.5〜2倍程度(産休や育休、時短の人も多いので)のはずですが、だからといって、家賃が凄く高いとか、いい車に乗ってるとか、高い時計をつけてるという人はほとんどいません。
何が言いたいかというと、給与だけで消費性向は決まらないのではと思うわけです。
仮に「将来の給与が高いことを期待する=消費性向が高くなる」であれば、社内結婚したら(あるいはそれが既定路線となったら)消費性向が上がりそうなものです。
でも、少なくても私の会社ではそのような傾向は見られないです。
私は30代の消費性向が伸びない理由は、
不景気の中で育ってきたため、消費マインドが低いこと
が原因じゃないかと思ってます。
私たち30代は物心ついた頃からずっと不景気でした。
私は1985年生まれの34歳ですが、バブル崩壊が6歳の頃。
バブルの頃は既に生まれていたわけですが、その頃の記憶はほぼなく、山一證券の倒産とかその後の記憶の方がずっと鮮明に覚えています。
30代前半になると、バブル崩壊が2歳とかなので記憶は当然ないでしょう。
我が家は幸いにしてそんなにお金に困るという感じではなかったですが、それでもそれなりに節約して生活をしていたと思います。
母親がよく言っていたのは、
「バブルの頃は定期預金の年利8%で10年預ければ倍になった」
「お父さんが持っていた会社の株が随分上がったのでマンションの頭金にした」
という昔は良かったわよ的な発言。
もし、その時期がもう少し続いて、自分達もその恩恵に預かっていれば、30代もそれなりにお金を使うような世代になったと思いますが、このような状況だとなかなか消費マインドは育たないですよね。
確かに会社に入り、昇進したら給料がバンバン上がるということになれば、多少財布の紐は緩む気がしますが、小さい頃から培われた消費マインドの低さはなかなか変わらない気がします。
あと、30代やそれより若い世代はお金に対して合理的な人が多いですよね。
支払う対価に対する価値をしっかりと見極めますし、他人の目や過去の風習も必要以上に気にしない気がします。
昔はお金を使って高い車に乗って、高い時計をつけるのがカッコ良かったけど、今そんなことをすると、浪費家でカッコ悪いと言われかねません(もちろん、人により受け取り方はそれぞれですが)
車は移動するための手段なのだから、交通手段の整う都心に住む(その代わり車は買わない)、カーシェアリングを使うというのがイマドキなんでしょうか。
ちなみに、ここまで書いておいてなんですが、私は比較的金遣いが荒いので、いわゆる30代には当てはまらないかもしれません。
その理由がわかれば、消費者性向を伸ばす理由がわかるかもしれませんが、自分でもさっぱりわかりません…
100万近くする時計を持っているのに、最近また高い時計が欲しくなっている今日この頃です(笑)
一応、「ファッション好き」をブログ名にもいれているので、その辺りのことも後日記事にしたいと思います。
最後話が逸れてしまいましたが、今日はこれぐらいで。
それでは。